図面上で溶接記号を見ますが、簡単に解るよう教えて下さい。
溶接記号を簡単にまとめてみました。
溶接部の形状 | 基本記号 | 備 考 |
---|---|---|
両フランジ形 | – | |
片フランジ形 | – | |
I形 | アプセット溶接、フラッシュ溶接、摩擦溶接などを含む。 | |
V形、両面V形(X形) | X形は説明線の基線(以下基線という。)に対称にこの記号を記載する。 アプセット溶接、フラッシュ溶接、摩擦溶接などを含む。 |
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レ形、両面レ形(K型) | K形は基線に対称にこの記号を記載する。記号の縦の線は左側に書く。 アプセット溶接、フラッシュ溶接、摩擦溶接などを含む。 |
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J形、両面J形 | 両面J形は基線に対称にこの記号を記載する。記号の縦の線は左側に書く。 | |
U形、両面U形(H形) | H形は基線に対称にこの記号を記載する。 | |
フレアV形、フレアX形 | フレアX形は基線に対称にこの記号を記載する。 | |
フレアレ形、フレアK形 | フレアK形は基線に対称にこの記号を記載する。 | |
すみ肉 | 記号の縦の線は左側に書く。並列溶接の場合は基線に対称にこの記号を記載する。 ただし千鳥溶接の場合は、次の記号を用いることができる。 |
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プラグ、スロット | – | |
ビート、肉盛 | 肉盛溶接の場合はこの記号を二つ並べて記載する。 | |
スポット、プロダクション、シーム | 重ね継手の抵抗溶接、アーク溶接、電子ビーム溶接等による溶接部を表す。 ただし、すみ肉溶接を除く。 シーム溶接の場合は、この記号を二つ並べて記載する。 |
区 分 | 補助記号 | 備 考 | |
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溶接部の表面形状 | たいら | – | |
とつ | 基線の外に向かってとつとする。 | ||
へこみ | 基線の外に向かってへこみとする。 | ||
溶接部の仕上方法 | ピッチング | – | |
研削 | グラインダー仕上げの場合。 | ||
切削 | 機械仕上げの場合。 | ||
指定せず | 仕上げ方法を指定しない場合 | ||
現場溶接 | 現場溶接 | 全周溶接が明らかなときは省略しても良い。 | |
全周溶接 | 全周溶接 | ||
全周現場溶接 | 全周現場溶接 |
1.溶接する側が矢の反対側または向側のとき
①仕上方法記号 | ⑨矢 |
②表面形状記号 | ⑩溶接の種類の記号 |
③開先角度 | ⑪琴線 |
④ルート間隔 | ⑫点溶接またはプロジェクション溶接の数(基線の上側に書いてもよい) |
⑤寸法または強さ | ⑬特別に指示した事項 |
⑥現場溶接記号 | ⑭断続溶接の長さあるいは必要な場合は溶接の長さ(抵抗溶接のときは書かない) |
⑦全周溶接記号 | ⑮断続溶接のピッチ、点溶接のピッチまたはプロジェクション溶接のピッチ |
⑧引出線 | ⑯尾(特別な指示をしないときはこれを使わない) |
2.溶接する側が矢のある側または手前側のとき
①点溶接またはプロジェクション溶接の数(基線の上側に書いてもよい) | ⑨仕上方法記号 |
②溶接の種類の記号 | ⑩断続溶接の長さあるいは必要な場合は溶接の長さ(抵抗溶接のときは書かない) |
③特別に指示した事項 | ⑪断続溶接のピッチ、点溶接のピッチまたはプロジェクション溶接のピッチ |
④尾(特別な指示をしないときはこれを使わない) | ⑫琴線 |
⑤寸法または強さ | ⑬矢 |
⑥ルート間隔 | ⑭引出線 |
⑦開先角度 | ⑮現場溶接記 |
⑧表面形状記号 | ⑯号全周溶接記号 |